韓国映画「君と僕の5分」(原題:너와 나의 5분)が、6月5日より東京・新宿武蔵野館、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開される。あわせて特報映像とポスタービジュアルも解禁された。
本作は第20回大阪アジアン映画祭でJAIHO賞を受賞し、「ボーイ・ミーツ・ボーイ映画の傑作」と高く評価された青春映画だ。
物語の舞台は、日本の大衆文化流入がまだ厳しく規制されていた2001年の韓国・大邱。日本の音楽やアニメがタブー視されていた時代、孤独な少年たちがJ-POPを通して心を通わせていく姿を描く。
転校生のギョンファンは、MP3プレイヤーで日本の音楽を聴く“オタク”としてクラスメイトからからかわれていた。
そんな彼の隣の席に座る学級委員ジェミンも、実は日本カルチャーが好きだったことが分かり、2人は次第に距離を縮めていく。
学校帰りのバスでイヤフォンを分け合いながらJ-POPを聴き、ゲームセンターやCDショップ、映画館へ出かけるうちに、2人の関係は特別なものへと変わっていく。
しかし、ギョンファンがある秘密を告白したことをきっかけに、ジェミンの態度は大きく変わってしまう。
監督は、本作で長編デビューを果たした新鋭オム・ハヌル。日本カルチャーを愛する彼は、自身の10代の体験をもとに脚本を書き始め、14年かけて映画を完成させた。
劇中には挿入歌としてglobeの名曲「DEPARTURES」や「FACES PLACES」が使用され、1990年代の日本カルチャーが物語の重要な要素として描かれている。
主人公ギョンファンを演じたのはシム・ヒョンソ。ミュージカル「ビリー・エリオット」でデビュー後、映画やドラマで活躍してきた。
ジェミン役はモデル出身の俳優ヒョン・ウソクが務め、コン・ミンジョンやイ・ドンフィも出演している。
公開された特報映像では、「僕らは好きなものを好きだと言えなかった」という言葉とともに、2人が音楽や漫画を通じて心を通わせていく姿が映し出される。
一方で、クラスメイトからのいじめや家族との葛藤に苦しむギョンファンの姿も描かれ、切ない青春の物語を予感させる内容となっている。
ポスタービジュアルには、通学バスの最後列に並んで座る2人の姿とともに、「あの頃、あの歌。ふたりだけの時間。」というコピーが添えられている。
日本公開に際し、オム・ハヌル監督は「2001年をギョンファンのように過ごし、2026年現在を生きている人たちに、この映画が癒やしになればうれしい」とコメントしている。